岩崎式日本語 岩崎式日本語

 言語研究者である岩崎純一が、精神疾患の研究のために考案・制作した人工言語である。人工言語は、古今東西多く存在しているが、『岩崎式日本語』は、非常に閉鎖的なコミュニティの中で使用されている。芸術言語として、自分以外の個人や集団を補助するために制作された点でユニークといえる。また、論理学的・記号学的に文法が構成され、精神疾患者の使用するコンピュータへの実装も理論上は可能である点でプログラミング言語に、似ているとも言える。
 しかし、あくまでも現実志向であり、むしろ現代日本語・現代日本社会に対する精神疾患者の違和感を記述することを目的としている点、プログラムとしての記述は副次的な目的である点で、それぞれの人工言語とは異なる。
 精神疾患者の自我の在り方を主格構造にとりこむことで、人間の精神や感情が品詞や時制の枠組みそのものを変容させ、言語が成立していく。
 岩崎は、解離性障害や統合失調症などの症状を持つ言語障害者や、言語表現を極端に不得手とする人に対する強い思い入れをもち、「人間が言葉を交わす」・「人間が他者に何かを伝える」とはどういうことかを考える行為の一つとして、『岩崎式日本語』を創作している。そして、岩崎自身、その行為は芸術表現であるという自覚をもっている。

使用者の立場からの簡単な説明(岩崎純一のウェブサイト)

岩崎式日本語についての詳細な説明(岩崎純一のウェブサイト)

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